
息を吸ったときや体をひねったときに、肋骨に沿ってピリッと痛む。
調べてみると「肋間神経痛」という言葉が出てきて、レントゲンでわかるのかが気になる。
千葉市の当院にも、胸や脇腹の痛みについてのご相談が寄せられます。
先にお伝えすると、肋間神経痛の神経そのものはレントゲンには写りません。
それでもレントゲンを撮ることがあるのは、別の病気やけががないかを確かめるためです。
この記事では、肋間神経痛とは何か、検査で何がわかるか、どこを受診すればよいかを順にお伝えします。
Contents
肋間神経痛とは
肋間神経は、背骨から左右に出て、肋骨に沿って胸の前まで回っている神経です。
肋骨と肋骨の間を1本ずつ走り、胸や脇腹、背中の感覚を受け持っています。
この神経の通り道に沿って出る痛みを、まとめて肋間神経痛と呼びます。
肋間神経痛は病名というより、痛みの出方を表す言葉です。
よくある特徴は次のとおりです。
- 左右どちらか片側に出ることが多い
- 肋骨に沿って、背中から脇腹・胸へ帯のように痛む
- ピリッ、ズキッと電気が走るような鋭い痛み
- 深呼吸や咳、くしゃみ、体をひねる動きで強まる
同じ胸の痛みでも、心臓や肺の病気によるものは対応がまったく違います。
「肋間神経痛だろう」と自分で決めてしまわないことが大切です。
肋間神経痛はレントゲンでわかるか

レントゲンで肋間神経痛そのものを確かめることはできません。
レントゲンは骨をよく写しますが、神経や筋肉はほとんど写らないためです。
では、なぜレントゲンを撮るのか
医療機関でレントゲンを撮るのは、痛みの原因になりうる別の問題を確かめるためです。
たとえば次のようなものです。
- 肋骨の骨折やひび
- 背骨の変形や、背骨の骨折(圧迫骨折)
- 肺炎や気胸(肺に穴があいてしぼむ病気)などの肺の病気
肋骨のひびは、痛めた直後のレントゲンでははっきり写らないこともあります。
そのため、日をおいて撮り直したり、超音波やCTで確かめたりすることがあります。
心臓の病気が疑われるときは、心電図や血液検査が行われます。
「異常なし」と言われたときは
レントゲンで異常がないというのは、骨や肺に大きな問題が見つからなかったという意味です。
痛みがないという意味ではありません。
筋肉のこわばりや姿勢など、画像に写らないものが関係していることがあります。
肋間神経痛の背景によくあるもの
原因がはっきりしないことも少なくありません。
そのうえで、次のようなものが関係していることがあります。
姿勢と筋肉のこわばり
長時間の前かがみや猫背の姿勢では、胸まわりや背中の筋肉が縮こまります。
体を片側にひねる作業やスポーツのくり返しも、肋骨まわりに負担をかけます。
筋肉がこわばると、そのそばを通る神経が刺激されやすくなると考えられています。
帯状疱疹
子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが、体の中で再び活動を始めるものです。
ピリピリした痛みが先に出て、数日後に帯状の赤い発疹や水ぶくれが現れることがあります。
発疹が出る前は、肋間神経痛と見分けがつきにくいのが特徴です。
治療は早く始めるほど、あとに痛みが残りにくいとされています。
肋骨のひびや骨折
転倒や、机の角などにぶつけたあとに多く見られます。
強い咳が続いたあとや、ゴルフのスイングのくり返しで起こることもあります。
骨粗しょう症のある方は、軽い力でも折れることがあります。
背骨の変化
年齢による背骨の変形や、背骨の骨折があることもあります。
そこから出る神経が刺激されて、胸や脇腹に痛みが出ることがあります。
どこを受診すればよいか
症状によって、最初に相談する先が変わります。
- 胸の痛みに息苦しさや冷や汗をともなう … すぐに救急車(119番)
- 痛む場所の皮膚に発疹や水ぶくれがある … 皮膚科
- 転倒した、ぶつけた、押すと骨の一点が痛む … 整形外科
- 咳や発熱をともなう … 内科・呼吸器内科
- とくに思い当たることがない … まず内科か整形外科
どこに行けばよいか迷うときは、かかりつけの内科に相談するのが確実です。
受診の際は、いつから、どんな動きで、どこが痛むかをメモしておくと伝えやすくなります。
こんなときは医療機関を受診してください
次に当てはまるときは、整骨院ではなく医療機関を受診してください。
- 胸の痛みに、息苦しさや冷や汗、吐き気をともなう
- 胸を締めつけられるような痛みが数分以上続く
- 痛む場所に赤い発疹や水ぶくれが出てきた
- 転倒したあとや、ぶつけたあとから痛む
- 咳やくしゃみ、深呼吸で強く痛む。押すと骨の一点が痛む
- 発熱をともなう
- 安静にしていても痛む。夜間、痛みで目が覚める
- 原因の心当たりがないのに体重が減っている。がんの治療を受けたことがある

胸の痛みと息苦しさ・冷や汗が一緒に出ているときは、心臓や肺の病気が隠れていることがあります。
迷わず119番に連絡してください。
発疹がある、ぶつけたあとに強く痛むといった場合も、先に医療機関で確かめてください。
当院でも、これらに当てはまる方には施術を行わず、受診をおすすめしています。
自分でできること
ここからは、医療機関で重い病気やけがが否定されていることを前提にお伝えします。
同じ姿勢を続けない
前かがみの姿勢が続くと、胸まわりの筋肉が縮こまったままになります。
30分に一度は背筋を伸ばし、肩を大きく回してください。
胸を開くストレッチ
両手を体の後ろで組み、肩甲骨を寄せながら胸をゆっくり開きます。
ゆっくり呼吸しながら、15〜20秒止めます。
痛みが強まる場合は、その場で中止してください。
温める
入浴で体を温めると、胸まわりや背中の筋肉がゆるみやすくなります。
発疹があるときや、ぶつけた直後は温めず、先に受診してください。
咳やくしゃみのときの工夫

咳やくしゃみをすると、肋骨まわりが大きく動いて痛みが響きます。
痛む場所を手のひらやクッションで軽く押さえると、響きにくくなります。
咳が長引いているときは、咳そのものを内科で診てもらうことも大切です。
整骨院で見られるもの、見られないもの
整骨院で見られるのは、筋肉や姿勢が関係している痛みに限られます。
帯状疱疹や肋骨の骨折、心臓や肺の病気は、医療機関での検査と治療が必要です。
お話をうかがってそれ以外の原因が疑われる場合は、施術より先に受診をおすすめしています。
医療機関で重い病気が否定されたあとも痛みが続く場合は、ご相談ください。
胸まわりや背中の筋肉のこわばり、背骨や肋骨まわりの動き、座り方などを確認します。
そのうえで手技で筋肉をゆるめ、ご自宅でできる体の動かし方をお伝えします。
施術の考え方は当院の施術とはでご紹介しています。
保険については、いつ何をして痛めたかがはっきりしている急性のけがが健康保険の対象です。
体をひねって痛めた、ぶつけたといった場合がこれにあたります。
ただし骨折が疑われるときの施術には、応急手当を除いて医師の同意が必要です。
原因のはっきりしない慢性の痛みや、姿勢改善を目的としたものは自費になります。
料金は施術料金のページをご覧ください。
通う目安について
筋肉や姿勢が関係している痛みなら、はじめの1〜2週間は間隔を詰めて様子を見ることが多いです。
長く続いている場合は、週に1回程度を数週間続けながら変化を確かめます。
回数には個人差があるので、初回にお体の状態を確認したうえで目安をお伝えします。
施術を受けても変わらないときや、痛み方が変わってきたときは、あらためて医療機関にご相談ください。
来院時によくいただくご質問はよくある質問にまとめています。
よくあるご質問
レントゲンで異常なしと言われました。整骨院に行ってもよいですか
医療機関で骨折や肺の病気が否定されているのであれば、筋肉や姿勢の面から見ていくことができます。
受けた検査や、医師に言われた内容を教えていただけると判断しやすくなります。
左の胸が痛いときも肋間神経痛のことがありますか
あります。
ただ、左胸の痛みは心臓の病気との見分けが大切です。
動作と関係なく痛む、締めつけられる、息苦しいといったときは、先に医療機関を受診してください。
胸や脇腹の痛みが続くときは
肋間神経痛の神経はレントゲンには写らず、検査は別の病気やけがを確かめるために行われます。
胸の痛みは、まず医療機関で重い病気がないかを確かめることが先です。
千葉みなとオレンジ整骨院は、千葉市美浜区幸町のフードスクエアカスミ1階にあります。
医療機関で確かめたうえで、筋肉や姿勢が関係する痛みが続いている方はご相談ください。


| 住所 | 〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町1丁目12ー6 フードスクエアカスミ1FGoogleマップで見る |
|---|---|
| 営業時間 | 月・火・木・金 10:30〜13:30/15:30〜20:30 土日 9:30〜17:00 |
| 定休日 | 水曜・祝日・第1日曜日 |








